日本における『和』について
『和』とは既存にある体制の維持によってのみ為されたのではなかった。
競争に基づく平和を勝利によって、最初に作り上げた一氏族の治世から始まる連綿とした競争関係の是認から始まる。
日本を最初に統治した氏族の承認が、かの戦国と呼ばれる時世にすら大義名分として必要とされた。
日本という国で、従来より、教科書によって、書かれてきた歴史なるものは何かの意図を痛感せざるを得ない。
日本における「和」「空気」とは現在、勝利を収めている個人、団体に対する従順の意味として走る。
概して考えられることは、「農耕民族」としての穏健な民族性ではなく、勝利に対する従順性の強い要求への葛藤を経た民としてある、今現在の社会のありように、ただただ驚くばかりか。