2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

幸福の中での戸惑い

人は幸福の中でも戸惑う。そのことに打ちひしがれて、やってはいけないこともやる。 幸福に見出され、往生する。 態度を決めることは、まだ出来ないでいる。

見えないもの

「すべて大切なものは目に見えない。」 「星の王子様」で今も印象に残る言葉。 ブログで日記を読み、また自身で綴るようになって、半年くらいになります。 「星の王子様」の有名な件りの中で王子様が旅立つ前の「ぼく」との対話が、ブログをしばらく続けた私…

伝統を紡ぐ言葉。

京都に来て3年が経つ。 千年王都の魅力に引かれ、また京都に籠もることで見出し得るものもあろうという思いから、3年が経った。 「京都は京都だ」という認識を持つにはまだまだ、浅いが、深めることを恐れるようになった。 特に空気の張り詰め始める秋から冬…

源氏物語

源氏物語に関して何か書きたいと思ったのは、別の日記で書いた、切なさというテーマが小さく話題に上ったことがきっかけです。 空を見上げた後、歩き出した時、ふと街を行く女性に対して、誰にともなく切なさを覚える、というようなことを書きました。 私個…

来てたの?

そう言って、僕は出来た笑顔で出迎える。 あなたはその言葉を聞いて少し不満気。それに気づいて気づかない振りして、話を戻した。 僕がこの言葉を言う事に払った苦労。 あなたに言うわけにはいかない。 理由は2つ。あなたが度を越えて鼻を高くしないため。…

憎悪

全ての事が、自らの過ちとあらゆる偶然が結んだ、あの苦悩が、些細な事のように映る日。 世の業を低い所から見上げて、その曖昧さに胸を叩いて、拒み、憎んだ。 虚しさの海に漂う笹舟。 作り手が不器用だったので、浸かるとすぐに、沈んで消えた。 微かに香…

大いなる力

遥かに自分を超えた力。 今がある事の尊さ。 全ての人と分かち合いたい思い。 私というお粗末な存在。不幸や災いを糧とした人。 その人は今戸惑いながら、言葉を紡いでる。 半径数メートルの距離から四六時中、滓となじられ続けた。その言葉を真に受けて過ご…

テロ

確かに戦争なんてあり得ない。しかし、この言葉は戦時である今という局面に圧倒的に勝利を収めている側にのみ許されている言葉だろう。 今が戦時であることを忘れないことは難しい。だけどテロを行う側にとっては常に身を置いている状況だろう。 自らに敵意…

有り難み

ミクシィで半年以上、はてなで2ヶ月。 日記の更新を続けてきました。 ミクシィではマイミクに職場の人がいて自由に書けないこともあったため、はてなでは実に好き勝手書いてきました。 カウンタを設置することで、少なからず読んで頂いていることが嬉しくも…

この日記における錯乱について・補記

それは私がネットにおける発言を見て、私も多くの発言者の方々同様に、 自らを何者かであるかのように、表現しようとしてもがいていたから。 確かなことを何か言えるかもしれない、書けるかも知れない、 語れるかもしれない、と願っていたから。 そして、今…

不思議

引き千切られた絆が人に与える苦痛。その痛みが音の幽映によって包まれてその痛みの奥にある生きようとする熱情に冷たくて柔らかい言葉が覆う。冷たくて柔らかい温さが耳に沁みると心が震えた。 音楽の不思議。聞いて分かち合われた日々の痛み。 なお生きよ…

内容の錯乱について

私は誰と言葉を交わすことを願い、言葉を紡ぐのか。私の愚かな言葉。 私の愚かな思い。 行き着く場所を求め、風に揺られて力なく、道の傍にて眠る。どうか、この錯乱を許して欲しい。 どうか、そのままに、今だけそのままにしてほしい。 私には、まだ誰に向…

聞こえる声で

大切な人がいて、 今もこれまでも、 これからも大切な人で。 伝えたいのに伝わらない想いを。言葉を声に乗せて。今というこの時、共にあるその喜びが。心の中で堅く揺るがないなら 聞こえる声で。その人に。 この想いを。

戸惑いが向かい風として訪う日

いつものように来る朝の光景に心が戸惑ってる。いつの日かまた来る朝に、その光の中でこの日を思い出す日私は笑顔でいられるだろうか。いられたらいいのに。 その日の為に、今喰いしばろう。

故郷

私の足が親しく触れた土地。私の耳はこの土地の言葉を飽くことなく求めていた。私の両親が歯を食いしばって生きる土地。私が確かに育った土地。私が友に出会った土地。私が確かに生きる土地。

思い出

決してなだらかとは言えない斜面が港へと続く街。静かさと華やかさとの中に暮れていく街。

坩堝

あちらこちらに息づく疲労。 現場の空気。 見上げたら課題が浮かぶ空。 大きくなり過ぎた子供たち。 温さにふやけてしまった街。 今はまた違うものに変わろうとしている街。

京都があって

住んでみるには小さな街。だけど、そこには1000年を超える目には映りにくい脈がある。新しい者を拒むかのような試練がある。試練を超えたものを、暖かく迎えるものがある。凛と佇む街並に、日々を支える人々の誇りがある。街は小さくても、奥行きはとても深…

ささやかさの中で

大きな大きなことを私は小さな箱の中に見出そうと心砕く。そのために、小さなことは埃をかぶって隅に追いやられ、あらぬ汚れの中で腐り私の体の一部に復讐する。私は余りの無知ために、知らずに生きてきたのだけれどそれもまた、小さなこともまた、ありふれ…

長い散歩を振り返って

まだだ、まだだと歩いていた。喜びも悲しみも、少しずつ少しずつ味わうたびに立ち止まっては。朝日に涙し、夕焼けに目を細めた。 しばらくして、今という時と分かちがたく結ばれてあまりの近さに戸惑いながらその向こうにはまた、日がたゆたっている。目眩が…

夜に包まれる日

涙が流れた日は そのまま流れるに任せましょう。静かさがとてもとても必要だから 僕らは涙に任せよう。その日が涙に暮れたとしても 僕らは、ほら立っているじゃないか