2007-08-30 【最強】の在り処 随想 愛する者がその指先で自分の衣の一部を強く握り、温さを分け合えるくらい互いが互いに寄り添ってその幸いを噛み締めているとき。その者の喩えようもない笑顔を見たとき。あの弱いはずだった私たちが固い岩に向かって大いなる旗を掲げる時。 男は詩人に還り、彼我の困難を見て揺るがない。諸般の人よ、その事を見て、彼を侮ってはならない。 多くの人を幸いに導く力の源を。