ささやかさの中で

大きな大きなことを私は小さな箱の中に見出そうと心砕く。

そのために、小さなことは埃をかぶって隅に追いやられ、あらぬ汚れの中で腐り

私の体の一部に復讐する。

私は余りの無知ために、知らずに生きてきたのだけれど

それもまた、小さなこともまた、ありふれたことの中に

極めて重要な、私にとって避けられない大切なものが、息を潜めていた。

そのことを知らぬまま

私の体は大きくなってしまっていた。