僕が恐れていた物

科学技術が齎す幸福についての戸惑い。


そういう事が決して、自分の心を満たすことが無かった事を率直に認める
事が出来なかった。


僕が生まれ合わせた時代に在って、僕は自分が与えられてる幸福に関し
て、我慢しなければならなかった。


生きている手応えを求めて、空虚をあるかないといけなかった。


ネットの時代にあって、僕のその悩みは癒されるだろうかと、恐る恐る眺
めながら、つい先程、ようやく合点がいった。


どれだけ、ネットを見つめてみても、僕の悩みや痛みは、解消され得ない
という事を。


大言壮語されるネットの未来のここ10年の実績をどなたか御教えい
ただけないだろうか。


僕の知る限りの10ねんの実績において、僕の悩みや苦しみは、その
絶望を持って、青春を終えるのだろう。