平成


私たちが生きた19年間について。


失われたと呼ばれた時間。




幼かった心がもう、時代の喧騒の真ん中に置かれた時間。




がりがりと高く築いたプライドがあんまりにも高いので、その高さに立ち眩みした時間。



誠意をもってその恐怖に応じた時間。



ただ、膨大な退屈の宴の終わり。



この時代に向けて才気に満ちた多くの人々がそのように生き、ひざを抱えてうずくまっていた。



僅かずつ、小さく、動き出す。




その息吹がこのネット言う媒体に吹き抜けているのを私は見た。