2007-10-10 平成 随想 時 時間 私たちが生きた19年間について。 失われたと呼ばれた時間。 幼かった心がもう、時代の喧騒の真ん中に置かれた時間。 がりがりと高く築いたプライドがあんまりにも高いので、その高さに立ち眩みした時間。 誠意をもってその恐怖に応じた時間。 ただ、膨大な退屈の宴の終わり。 この時代に向けて才気に満ちた多くの人々がそのように生き、ひざを抱えてうずくまっていた。 僅かずつ、小さく、動き出す。 その息吹がこのネット言う媒体に吹き抜けているのを私は見た。